楽天さん、満を持しての後追い施策「ワンデリバリー」をぶち上げた!

amazonのプライムデーは、広告で他店に食われたのか、さっぱり売り上げが上がらずへこんでいる monoです。こんにちは。

今回は、楽天さんに大きな動きがありそうなのでちょこっと書いてみました。

 

1.RAKUTEN EXPO 2018

楽天さんは、盆と正月のころになると出店者を集めて大きな「会議(?)」を開催します。で、2018年7月17日に楽天EXPO2018というものが開かれました。

monoは、こうした楽天の集まりに(楽天の担当者に頼まれて)一度だけでたことがあります。まだ月商50万にも到達していない頃でした。

参加して印象に残っていることは、

・座って、偉いっぽい人や偉くない人のお話を聞いた

・出店したてのフレッシュな店長たちがウキウキしていた(そして名刺を配っていた)

・ベテラン出店者のおっさんたちは「ウキウキ女性店長」をいやらしい目で見ていた

こんな感じでしょうか。何の説明にもなっていなくてすみません。今は違っていると思います。きっと。

 

2.出店者目線で考えるFBA(フルフィルメント by Amazon)とは

ネット通販では、「在庫を抱えて」「注文が入ると」「それを発送する」を全部自前でするのが基本の形だと思うのですが、

FBAでは「在庫をamazonに預けて」「amazonに注文が入ると」「amazonが自動的に発送してくれる」というシステムです。

だから、こんな仕入れ・販売も可能になります。

「タオバオやアリババで仕入れ注文し」「amazonのFBA倉庫に直接送ってもらって」「amazonに発送してもらう」。

つまり、amazonを介することで、出店者が手元に在庫を抱えることなく、輸入販売ができてしまうのです。

monoは、FBAを使ったこの方法を、海外からの商品直送の一種だと思っています。

 

3.FBA(フルフィルメント by Amazon)の楽天版、「ワンデリバリー」発車!

で、楽天さんがとうとうやります。FBR(フルフィルメント by Rakuten)、じゃなかった、「ワンデリバリー」。三木谷社長、渾身のamzon後追い施策。

でもこれ、一回失敗してます。楽天スーパーロジっていう、「楽天の倉庫に商品を預けてるのに、楽天に注文が入っても自動出荷とならない」

うんこシステムがあった(今もある)んですけど、立ち上げたときにはもう手遅れでした。

だって、主要な大規模店舗はすでに自社で物流倉庫を持ってたり、外部委託を済ませてたらしいですから。

しかし、そんな状況から「新たな楽天スーパーロジスティクス」を作っていくらしいです。2020年には全店を楽天独自物流に統合なんだって。

ほんとにそんなことできるんだろうか。

 

しかし楽天スーパーロジの大失敗から5年を経ての復活。5年ですよ。5年。さすがです、「スピード!!スピード!!スピード!!」を掲げる楽天さん。

楽天さんの企業情報ページにある「楽天主義」から引用します。

「重要なのは他社が1年かかることを1ヶ月でやり遂げるスピード」だそうです。涙なしには読めないです。

 

4.amazonのFBAと楽天のワンデリバリーの先にあるネットショップの明るくない未来

monoの扱っている商材をとおしての想像でしかないのですが、楽天のamazon化(フルフィルメント化)が進めば、

中国から直接販売する中国系のセラーが増え、少なくない中小の日本の出店者が淘汰されるのではないかと思っています。

実際、中国系のalibabaHKTDCglobal sourcesなどで見かける目ぼしい商材は、ほとんど全部かと思えるほどamazonに出品されています。

その数は楽天に出品されている商品数を凌駕していて、競合・競争も激しくなっていると思われます。

やはり生き残れるのは、大手か、ニッチな分野でオリジナルを企画段階から製作できる中小くらいになってしまうんじゃないかと心配です。

 

・・・とりあえずは楽天さんの動きに注目です。