2018年の日本の夏は、へたすりゃバンコクやホーチミンより暑いのではないか?と思うmonoです。こんにちは。
0.仕入れ先の情報なんて誰も教えてくれない。でも教えちゃいましょう。
わたくしmonoは、いわゆる仕入れ先など一切ない状態でネット通販を始めました。
そのため、仕入れ先は基本的にすべて「飛び込み」で開拓しました。まあ、何とかなるものですよ。
国内の展示会・ギフトショーには行った事がありません。そう、自己流・我流の店舗なのです。
だから、見る人が見たらツッコミどころ満載のショップ運営だと思います。
でも、なんとか10年やってこれました。ひとえに様々な仕入れ先とお客様のおかげです。
で、わたくしが得意とする「飛び込みでのOEM仕入れ先開拓」をベトナム・ホーチミンを舞台にバッグを例に考えてみたいと思います。
OEM・ODMに内容を絞って話を進めます。零細ネットショップや小さな実店舗の経営者の方に読んでもらいたいからです。
だから、「ヴェトナム旅行のついでに仕入れてメルカリで売ろうかな」という方はスルーしてもらった方が良いと思います。
1.飛び込みでのOEM仕入れ先開拓は可能なのか。
飛び込みで、OEM・ODM生産をしてくれる業者を探すって、イメージがわきにくいかもしれません。
そりゃあそうでしょう。日本で、例えば街中のアパレルショップに入って「こんなバッグ作ってくれない?」と頼んでも断られるに決まってます。
それは、日本の製造→流通→販売が複雑に分業化されているからだと思います。
しかし、ベトナムやタイ、フィリピンなどはもっとシンプルな場合が多いです。ショップを出しているオーナーが小さな工場も持っている、
もしくはデザイナーを抱えていて、工場に直接製造を依頼している、といったケースがとても多いです。
だから、気になったショップでOEM・ODMの依頼をすると、その場で商談まで進むことが多々あります。
飛び込みでのOEM仕入れ先の開拓は可能です。少なくとも東南アジアでなら。
2.どんな店に「飛び込む」のか。
飛び込みでの営業がそうであるように、仕入れ先の開拓も心折れない「気力」と倒れない「体力」を試されます。東南アジアは蒸し暑いしねー。
数打ちゃ当たりますよ。でも、どんな店でOEM製造の依頼を切り出すのか、それを考えておいた方が確率が高くなるかも。
思いつくままに箇条書きにしてみます。
・セレクトショップ的なたたずまいではなく、「専門店」的な店。
同一のデザイナーが商品開発すると、やはりショップに置かれている商品も統一感が出てきます。それを嗅ぎ取ってください。
・商品に、ショップと同じ名前のタグがつけられている。
全てのアイテムが、その店舗のために作られた証。間違いなく工場を持っているか、デザイナーが存在します。
・旅行者向けに「ORDER MADE」と掲げている店。
ベトナムでは、個人向けにアオザイのオーダー・メードをしている店が結構あり、看板に「ORDER MADE」と書いてます。
これらの店舗は、卸売りにも対応してくれる場合があります。「個人向けのオーダー・メード」という固定観念は捨てましょう。
また、バッグを作ってなさそうな店舗でも作成に応じてくれる(応じる力量がある工場につてがある)場合があります。固定観念は捨てましょう。
・並んでいる商品の品質が良い。
縫製や糸の処理、素材に汚れがないかなど、細かいところまでチェックしましょう。その店(工場)の力量がわかります。
なんでも置いてある「お土産屋さん」でOEM・ODMを頼んでも仕方ないので、そういった店はスルーしてください。
3.「飛び込む」ときは、サンプルかイメージ図を持ち込みましょう。
OEM・ODMを依頼するにあたって、サンプルかイメージ図を用意しておきましょう。
・オリジナルのサンプルを作製して持ち込めればベスト。
・出来合いの商品をサンプルとし、変更してほしい点(素材など)を伝える。
・イメージ図をできるだけ詳細に書いて渡す。
おそらく、数日あれば(土日祝日に注意)、それをもとに業者側が作成したサンプルが手に入るはずです。
monoは、サンプル作成を依頼した後、時間ができるのを見越して、その間にエア・アジアとかのLCCを使って、
バンコク仕入れに向かったりしてました。あー、またそんな旅程で仕入れ旅行したいなー。ちょっと疲れるけど。
4.サンプルができたら商談の本格スタート。
業者側のサンプルが出来上がったら、念入りにチェックして、できるだけ細かくダメ出ししましょう。
そう、一般的に日本人の品質へのこだわりは常軌を逸しています。ダメ出しを怠ると後で痛い目を見ます。
・・・ただ、交渉相手に敬意を払うことを忘れずに。プライドまで傷付けたらうまくいく交渉も頓挫してしまいます。
とくに、ファスナーの質には気を付けてください。開閉のしづらい場合が少なくないです。
このパーツに関しては、少し支払いを上乗せしてでも高品質なものを使ってもらうようにしましょう。
使用する素材・布のストックもチェックが必要。
一巻きの布を仕入れていて、それがなくなるともう同じ柄の布を仕入れられない、なんてこと日常茶飯事。
だから、オーダーする分の布地をきちんと確保できるかどうか確認しておきましょう。
あとは製造個数と価格交渉。ベトナムでの価格交渉はタイと比べると少しタフなものになるかもしれません。
タイ・バンコクでは仕入れの適正価格というものをはじめから提示してくれますが、ベトナムでそういう印象はないので。
5.支払いと日本への配送をどうするか。
支払はやはり、現地で50%、受け取り後(もしくは製造終了後)50%の海外送金、くらいが無難かと思います。
支払方法も交渉次第ですが、100%全額前払いとか要求されたら、断ったほうが良いです。怪しいです。
配送方法は、事前に(注文時に)交渉・決定しておきましょう。
相手方が海外輸出経験のない場合は、クーリエ便(DHL・Fedex・SAGAWA等)に簡単な相見積もりを取ってもらうようにしましょう。
あとは日本で受け取るだけです。
6.一つだけ紹介します。ベトナム・ホーチミン仕入れでOEM・ODMしてくれるお店。
って、大したことないんですよ。ベトナムのホーチミンに旅行する女子は必ず?立ち寄るお店。ChiChiです。
有名なガイドブックにもだいたい取り上げられているあの店です。
ただ、ここは価格交渉が結構重要です。その時対応するスタッフにもよるようですが。
個人旅行のオーダーメード(翌日仕上げ)くらいの価格を提示してくることがあるので、思いっきり値切ることが重要です。
でも、ここ、かわいらしい生地がいっぱいストックしてあるんですよね。一見の価値ありです。
ベトナム・ホーチミン仕入れの旅(仕入先紹介あり)