AGA(ハゲ)につける薬は無い。リアップぐらいしか。内服薬は・・・。

ハゲはじめて10余年のmonoです。こんにちは。

多くの男性が悩まされるAGA(男性型脱毛症)ですが、悩みあるところに商売あり、ということで怪しい育毛シャンプーやら治療法やらが育毛界を跋扈しています。

育毛・発毛に必要なのは結局何なのか、「日本皮膚科学会・男性型脱毛症診療ガイドライン」を参考にまとめてみたいと思います。

 

1.ミノキシジル外用薬:RiUP X5 (リアップ)

言わずと知れた「リアップX5」、大正製薬のミノキシジル5%配合市販外用薬です。有効成分であるミノキシジルはもともと高血圧の患者用の内服薬ですが、副作用として発毛効果があったことから、外用のAGA発毛・育毛剤として製品化されました。価格が結構しますが(1ヶ月あたり7,000円強)外用薬で頼れるのはこの薬だけのようです。

ガイドラインでも「男性症例に対して 5% ミノキシジル外用液を外用療法の第一選択薬として用いるべき」とあり、最も手軽で効果の高い選択肢になります。

海外では本家本元のファイザー製薬の「ロゲイン(Rogaine)」、アメリカだとコストコでも買える「カークランド(KIRKLAND)」などがあり、個人輸入も可能。日本でも2017年秋にアンファーから「メディカルミノキ5」というジェネリック薬品が出る予定でしたが、2018年1月現在、発売延期中です。



2.フィナステリド内服薬:プロペシア

MSD社から発売されている「プロペシア(Propecia)」は残念ながら市販薬ではありません。そのため、AGA治療を行っている病院・診療所・クリニックなどで処方してもらう必要があります。

男性ホルモンであるテストステロンをより強力なジヒドロテストステロン(DHT)に変換するII型5α-リダクターゼに対する阻害剤です。

ガイドラインでは「男性症例に内服療法の第一選択薬として用いるべき」とあり、リアップだけでは満足できない方はトライする価値は十分にあると思われます。

ジェネリック医薬品としては「フィナステリド錠」の名前でファイザーやクラシエ等からも出ていますがこちらもやはり処方薬となります。

 

3.デュタステリド内服薬:ザガーロ

2016年に販売開始された新薬「ザガーロ(zagallo)」はグラクソ・スミスクライン社から発売。新薬なので男性型脱毛症診療ガイドラインではまだ取り上げられていません。

5α-リダクターゼを阻害するというフィナステリドに似た作用ですが、フィナステリドがII型5α-リダクターゼのみを阻害するのに対して、デュタステリドはⅠ型5α-リダクターゼも阻害するうえ、Ⅱ型に対してもより強力な阻害効果があります。つまりプロペシアより強力な薬品とも言えるでしょう。

処方薬なのでやはり病院・診療所・クリニックなどで処方してもらう必要があります。

 

4.ミノキシジル内服薬:いわゆる「ミノタブ(ミノキシジルタブレット)」

外用薬としては市販薬(リアップ)にもなっているミノキシジルですが、内服薬もあります。ファイザー社の「ロニテン(LONITEN)」やタイのTO MED社の「ノキシジル(Noxidil)」などです。これもやはり処方薬で、AGA治療を行っているクリニックなどで処方して頂く必要があります。

発毛効果はこの「ミノタブ」が最も高いともいわれています。外用薬として頭皮につけるリアップだと、やはり吸収・浸透に限界があるようで、体内に取り込まれ、血液によって運ばれる内服薬のほうがより毛包に届いて効果的なのでしょう。

ただ副作用も多く、また強く出る場合もあり、医師による管理のもとで服用することが必要です(処方薬全般に言えることですが)。血液に取り込んで体中をめぐるため体毛全体が濃くなる可能性があること、また、本来は高血圧に対する薬として開発されているため、心臓系等に対する副作用があります。

 

まとめ:上記以外の薬剤や治療法は気休め程度と心得よ

発毛・育毛を志して検索すると、いろいろな商品や薬剤、多種多様の治療法がヒットしますが、上記に含まれないものはほとんどすべて怪しいと思ってください。

怪しいシャンプーで少し散財するくらいなら金額的にあきらめもつきますが、AGA治療を標榜するクリニックなどで「エステもどき」に数十万円もつぎ込むなんて、悔やんでも悔やみきれないことになりますよ。